任意整理の費用が払えない時の対処法とは?分割払いはできる?

「任意整理をお願いしたのに、弁護士費用が払えないかもしれない…」
そんな不安を抱えていませんか?

任意整理を検討しているものの、手続きにかかる費用が心配で踏み切れない方も多いのではないでしょうか。実際、任意整理には弁護士や司法書士への報酬や、各種費用がかかるため、費用面で不安を感じるのは当然でしょう。分割払いができるかどうかについて、心配な方も多いと思います。

しかし、費用が支払えない場合でも、対処法はあります。この記事では、任意整理の費用が払えない時には、どうすれば良いのか、また分割払いを希望する場合の注意点について解説します。

実際、弁護士や司法書士は、依頼者の状況に合わせて柔軟に対応してくれることが多いです。このため、支払いに関しても心配せずにまずは相談することが大切です。

弁護士費用が払えない…そんなときの対処法

任意整理は、借金の返済負担を軽減し、再建を目指すための重要な手続きですが、費用がかかることが一つの壁となりがちです。しかし、「費用が問題だから」「資金が手元にないから」といって、必ずしも手続きが進まないわけではありません。実は、弁護士費用を払えない場合でも、方法があります。ここでは、弁護士費用が払えないときの対処法について詳しくご紹介します。

分割払いのシミュレーション

任意整理を考える際、弁護士の費用がネックになることがあります。弁護士費用は、通常一括での支払いが求められますが、「今すぐに全額支払うのが難しい」と感じる方も多いでしょう。しかし、任意整理の弁護士費用は、分割払いが可能な場合があります。このため、少しずつ支払っていくことができるため、経済的に負担を感じることなく手続きを進められます。

まず、分割払いにする際には、弁護士と相談し、毎月の支払い額や回数を決めます。多くの場合、支払い期間は数ヶ月から1年程度ですが、具体的な金額や期間は依頼する弁護士との話し合いによります。

任意整理の弁護士費用は、事務所によって異なりますが、相場としては10万円〜30万円程度が一般的です。これを仮に20万円とした場合、月々の支払い額がどのくらいになるのかをシミュレーションしてみましょう。

例として、20万円の費用を12回の分割払いで支払う場合、毎月の支払い額はおよそ16,667円になります。月々の支払い負担を軽減できるので、無理なく支払いを続けることが可能です。

ただし、支払い回数が増えることで、総支払い額が増える場合もあります。例えば、支払い回数を24回に延ばした場合、毎月の支払い額は8,333円程度になりますが、期間が長くなることで、最終的に支払う金額が増加することを覚えておきましょう。

分割払いのメリット

・無理なく支払える
一度に多額の費用を支払うことが難しい場合でも、分割払いにすれば、月々の支払い額を抑えることができ、負担を軽減できます。
・金利が発生しない
分割払いでも、カードローンのような金利が発生しない場合が多いため、実質的な負担が少なくて済みます。
・計画的に支払いが可能
支払いの計画を立てることができるので、他の支出とバランスを取りながら生活を立て直すことができます。

分割払いを依頼する際のポイント

分割払いを選ぶ際には、弁護士事務所としっかり相談し、支払い計画を立てることが重要です。支払い条件や回数について、無理のない範囲で調整を行い、後々困らないように契約内容を確認しましょう。また、分割払いにすることで、弁護士事務所が提供するサポートや、任意整理に必要な書類作成などがスムーズに進むことが多いです。

支払いが難しい場合でも、分割払いをうまく活用すれば、安心して任意整理の手続きを進められます。自分に合った支払い方法を選び、まずは専門家に相談してみましょう。分割払いを利用することで、負担を減らしながら、借金問題を解決することができます。

司法書士に依頼する

借金問題を解決するために任意整理を行いたいけれど、「弁護士費用を支払う余裕がない」という方も多いことでしょう。しかし、弁護士費用が払えないからといって、任意整理の手続きができないわけではありません。実は、司法書士に依頼することで、費用を抑えて任意整理を進めることができる場合もあります。

司法書士に依頼するメリット

・弁護士よりも費用が安い
司法書士の報酬は弁護士に比べて安く設定されている場合が多く、経済的に負担を軽くすることができます。ただし、対応できる案件には金額の制限があります。
・必要な手続きだけを依頼できる
任意整理では、必要な範囲だけを依頼できるため、効率的に問題を解決することができます。
・手続きの進行がスムーズ
認定司法書士は任意整理に関する手続きに精通しているため、書類作成や調整もスムーズに進めることができます。
・分割払いにも対応可能
司法書士は、弁護士費用と同様に、分割払いにも対応していることが多いです。
・督促がストップする
すでに督促に悩まされている状態の場合、専門家が受任をすると、基本的にはその時点で督促がストップします。

司法書士を選ぶ際のポイント

・実績のある司法書士を選ぶ
任意整理の実績が豊富な認定司法書士を選ぶことが大切です。
・費用について事前に確認する
司法書士によって報酬体系は異なるため、事前に見積もりをもらい、費用に納得した上で依頼しましょう。
・対応が丁寧な司法書士を選ぶ
親身に相談に乗ってくれる司法書士を選ぶことで、安心して手続きを進めることができます。

以上のことから、任意整理の費用が負担で手続きを諦めかけていた方も、司法書士に依頼することで、負担を軽減しつつ、問題解決に向けて前進することができます。ただし、司法書士が代理人として任意整理を行えるのは、「1社あたりの元本が140万円以下」の場合に限られます。この制限は法律で定められており、1社でも140万円を超える債務や過払い金がある場合は、司法書士ではなく弁護士に依頼する必要があります。

また、任意整理を代理人として行えるのは、認定司法書士に限られます。通常の司法書士は書類作成のみ可能ですが、債権者との交渉はできません。アヴァンス法務事務所には認定司法書士がおりますので、貸金業者など債権者との交渉が可能です。

自分で手続きをする

任意整理は借金の返済を軽減するための有効な手続きですが、弁護士に依頼することでどうしても費用がかさんでしまうこともあります。しかし、弁護士に依頼せずに自分で手続きを進めることも可能です。自分で手続きを進める方法を理解し、無理なく進めていくためのポイントを押さえておきましょう。

1. 任意整理の基本を理解する

任意整理とは、債務者と債権者が話し合いをして、借金の減額や返済条件の見直しを目的とした手続きです。裁判所を介さずに行うため、比較的短期間で完了し、費用も比較的抑えられる点が特徴です。債務整理には主に3つの種類があり、任意整理以外に、自己破産や個人再生という方法があります。任意整理は債権者との交渉によって返済条件を変更するため、他の2つの方法と比較すると、債務者の信用情報に大きな影響を与えないことも大きなメリットです。

2. 自分で手続きをする場合の流れ

自分で任意整理を行う場合、以下のような流れで進めることが一般的です。

1.債務状況の整理
まず、自分の借金がどれくらいあるのか、どの金融機関から借りているのか、返済期限などを整理しましょう。返済状況を把握し、債務額を正確に計算することが重要です。
2.債権者との交渉
次に、借入先の金融機関に連絡を取り、返済の見直しを申し出ます。借金の減額や返済期限の延長、金利の引き下げなどを交渉します。交渉は直接行うことも可能ですが、文書で通知する方が後々証拠として残りやすいため、書面で交渉することをおすすめします。
3.和解契約の締結
交渉が成立した場合、債権者と新たな返済条件について合意し、和解契約を結びます。この和解契約をもって、任意整理の手続きは完了です。

3. 自分で手続きを進めるメリットとデメリット

【メリット】
・費用を抑えられる
弁護士や司法書士に依頼する場合、数十万円の費用がかかることがありますが、自分で手続きを進めれば、その費用を大きく抑えることができます。
・自分のペースで進められる
自分で手続きを行うことで、スケジュールや進行状況を自分のペースで進められる点も大きなメリットです。

【デメリット】
・手続きが複雑になることも
交渉の内容や債権者の対応によっては、思ったよりも時間がかかる場合があります。また、交渉がうまくいかない場合には、法的手段を講じる必要が出てくることもあるため、慎重に進める必要があります。
・専門知識が求められる
交渉時には法律や契約に関する基本的な知識が求められます。無理に自分で行うと、損をしてしまう可能性もありますので、慎重に進めましょう。

自分で任意整理を行うためには、ある程度の時間と労力が必要です。すべての手続きを自分で進めることに不安を感じる方も多いでしょう。無理に一人で抱え込まず、まずは情報収集を行い、必要な時には専門家のアドバイスを受けながら進めることをおすすめします。

法テラスを利用する

任意整理を検討する中で、弁護士費用が払えないという不安を抱えている方は少なくありません。特に、借金問題で悩んでいる方にとって、費用が壁になることが多いですが、「法テラス」は、経済的に困難な状態にある方々を対象に、法的にサポートするという趣旨のもとに設置された公的機関です。

1. 法テラスとは?

法テラス(日本司法支援センター)は、法律相談や法的手続きを支援するための公的機関で、「民事法律扶助」という制度により、所得や資産が少ない方々に対して無料または低額で相談を行う相談窓口のことです。債務整理以外のトラブル、例えば離婚や相続などの問題でも相談が可能で、弁護士費用が払えない場合でも、法テラスを通じて法的なサービスを受けることができます。

2. 法テラスを利用するメリット

法テラスを利用する最大のメリットは、弁護士費用の支援を受けることができる点です。以下のようなメリットがあります。

・経済的負担を軽減できる
法テラスを利用すれば、弁護士費用の支払いが軽減されるため、金銭的に困窮している方でも安心して任意整理を依頼できます。
・分割払いが可能
法テラスを利用することで、弁護士費用を一括で支払うことが難しい場合でも、分割払いで対応してもらうことができます。これにより、少しずつ負担を軽減しながら手続きを進められます。
・無料相談が受けられる
法テラスを通じて、最初の段階で無料相談を受けることができるため、費用に対する不安を解消する手助けになります。

3. 法テラス利用の流れ

法テラスを利用する際の流れは次の通りです。

ステップ1: 法テラスに相談する
まず、法テラスの窓口に連絡し、経済的に困窮していることを説明して相談を依頼します。電話やインターネットを通じて申し込みができます。

ステップ2: 収入や資産の確認
法テラスでは、あなたの収入や資産状況を確認し、利用資格があるかを判断します。この判断基準に基づき、支援の内容が決まります。

ステップ3: 弁護士の紹介
法テラスがあなたの状況を確認した後、適切な弁護士を紹介してくれます。紹介された弁護士と相談を重ね、任意整理を進めることができます。

ステップ4: 費用の支援を受ける
弁護士が決まったら、法テラスを通じて費用の支援を受けながら任意整理の手続きを進めます。分割払いなどの支払い方法についても相談し、無理なく手続きを進められます。

法テラスを利用するには、一定の条件があるため、事前に自身の収入や資産を確認しておくことが重要です。また、法テラスで支援を受けられるのは、所得や資産が一定基準以下の場合のみであるため、利用資格について不明点があれば事前に確認することをおすすめします。

後払いは可能?相談前に知っておくべき注意点

任意整理を行いたいけれど、弁護士費用が支払えないという不安を抱えている方も少なくありません。特に、借金問題を抱えている場合、費用面での不安が大きな障害となり、手続きが進まないことがあります。しかし、任意整理は一度行ってしまえば、その後の返済負担を軽減するための大きな一歩となります。では、弁護士費用が払えない場合、どのように対応すれば良いのでしょうか?

まず、弁護士費用が払えない場合でも、任意整理の手続きは進めることができる場合があります。後払いなどの選択肢や、相談前に知っておくべき注意点について説明します。

1. 後払いに対応している弁護士事務所もある

多くの弁護士事務所では、初期費用の支払いが難しい場合、後払いに対応している場合があります。この場合、任意整理が成功した後に分割で弁護士費用を支払う形となります。ただし、全ての事務所が後払いに対応しているわけではなく、事前に確認しておく必要があります。

2. 費用を抑える方法を検討する

手続きの費用が高額に感じる場合、必要最低限の費用で任意整理ができる場合もあります。例えば、複数の借金をまとめて一度に整理する場合よりも、一部の債権者との交渉に絞った整理が可能です。このような方法を提案してもらえることもありますので、最初の相談時に詳細に聞いてみましょう。

3. 無料相談を利用する

弁護士司法書士の事務所では、無料で相談を受けているところも多いです。初回無料相談を利用することで、任意整理の流れや費用について不安を解消することができます。無料相談を通じて、料金体系や分割払いについても具体的な話ができるので、安心して話し合いができます。

弁護士費用が払えない場合でも、任意整理の手続きを進める方法がいくつかあります。後払い対応、分割払い、無料相談の利用、法テラスの利用など、さまざまな選択肢がありますので、まずはそれぞれ自分の状況に合った方法を選び、最適な解決策を見つけることが大切です。無理なく支払える方法で、少しずつ負担を減らしていくことができますので、遠慮せずにまずはご相談ください。

任意整理にかかる費用はいくら?相場と内訳を解説

任意整理は、借金を減額したり、返済方法を見直すための手続きで、債務整理の中でも比較的負担が少なく、短期間で解決が見込める方法です。しかし、手続きを進めるためには専門家への費用や事務手数料が発生します。安心して任意整理を進めるためにも、費用の相場や内訳について知っておくことは、はとても重要です。

弁護士費用の相場と内訳

任意整理は、借金の返済計画を見直し、負担を軽減するための有効な手段ですが、その手続きを進めるには一定の費用がかかります。特に弁護士に依頼する場合、その費用がどれくらいかかるのかを事前に把握しておくことは非常に重要です。

弁護士費用の相場

任意整理を弁護士に依頼する場合、費用は依頼する弁護士事務所や案件の規模によって異なりますが、一般的な相場は1社あたり15万~20万円程度とされています。債権者が複数の場合は、その分だけ費用がかかることになります。

費用の内訳

任意整理の弁護士費用は、主に以下の項目に分けられます。

1.相談料
30分あたり5,000円~1万円程度が相場です。無料相談を実施している事務所も多くあります。
2.着手金
依頼時に支払う費用で、1社あたり2万~5万円程度が一般的です。
3.解決報酬金
任意整理が成立した場合に支払う費用で、1社あたり2万円程度が目安です。
4.減額報酬金
借金が減額された場合、その減額分の10%程度が相場です。
5.過払い金報酬金
過払い金が発生し回収できた場合、回収額の15~20%(訴訟の場合は25%)が報酬金となります。
6.実費(必要経費)
郵便費用や書類取得費用等、5,000~1万円程度が一般的です。

支払い方法について

弁護士費用は一括払いが基本ですが、分割払いに応じてくれる事務所もあります。費用が高額になる場合は、事前に支払い方法を相談しましょう。

費用を抑えるためのポイント

・複数の弁護士事務所に相談する
料金体系が異なるため、複数の事務所で見積もりを取ることが重要です。
・定額料金で依頼できる弁護士を選ぶ
追加費用が発生しにくく、予算管理がしやすくなります。
・無料相談を活用する
費用や手続きについて不安がある場合は、無料相談を活用しましょう。

任意整理を進める際、費用面で不安を感じるのは自然なことですが、相場や内訳を理解し、納得できる弁護士に依頼することが大切です。疑問や不安があれば、早めに専門家に相談してみてください。

司法書士の費用の相場

任意整理の費用は、依頼する事務所や案件の内容によって異なりますが、一般的には1社あたり3万円~5万円程度が相場です。司法書士会の指針では1社あたり5万円以下が上限とされています。

1.着手金
任意整理の開始にあたって支払う費用です。通常、1社あたり3万円~5万円程度が相場です。負債が複数ある場合、依頼する業者や案件の複雑さに応じて、着手金が増えることがあります。
2.減額報酬(成功報酬)
任意整理によって借金が減額できた場合、その成果に応じて支払う費用です。減額分の10%以下が一般的な上限です。事務所によっては、減額報酬を設定しない場合もあります。
3.実費
任意整理を進めるために必要となる実費も発生します。たとえば、書類の取得費用や郵送費等です。裁判所への提出書類は不要ですので、その費用は発生しません。実費は1万円~2万円程度が一般的です。

司法書士に依頼するメリット

・法的なサポートを受けられる
司法書士は、法的な知識を持った専門家です。任意整理の手続きにおいて、借金の減額交渉や債権者とのやり取りをしっかりとサポートしてくれるため、安心です。
・手続きがスムーズ
任意整理は、債務者と債権者が合意に至ることで進められる手続きです。司法書士が間に入ることで、交渉がスムーズに進みやすく、最短で解決することができます。

費用を抑える方法

・依頼する司法書士の選定
司法書士事務所によって費用は異なるため、複数の事務所で見積もりをとり、比較することが大切です。また、事務所によっては「着手金無料」「分割払い可能」で対応していることもあるので、条件を確認してみましょう。
・事前に相談する
費用の支払い方法や支払いの時期について、事前にしっかりと確認しておきましょう。支払い方法について柔軟に対応してくれる事務所もありますので、相談してみる価値があります。

アヴァンス法務事務所は、借金の解決を専門とする事務所です。ご依頼される方の約8割が任意整理による債務整理を選択されます。24時間、全国からメールや電話でのご相談を受付しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

減額報酬金・過払金報酬金とは?

任意整理は、借金を減額するための手続きであり、金融機関と直接交渉を行い、月々の返済額を見直したり、利息をカットしてもらうことができます。任意整理を考える際、多くの方が気になるのが「費用」の部分です。その中でも特に「減額報酬金」や「過払金報酬金」は、任意整理を進めるうえで知っておきたい費用項目の一つです。

「減額報酬金」とは?

任意整理における「減額報酬金」とは、借金が減額された場合、その減額分に対して支払う報酬のことです。例えば、100万円の借金が50万円に減額された場合、その50万円分の減額に対して報酬が発生します。減額報酬金は、弁護士・司法書士ともに、法律で上限が定められており、「減額分の11%(税込)以下」です。事務所によっては、より低い割合や減額報酬金を設定しない場合もありますので、あらかじめ見積もりを取ることが大切です。

「過払金報酬金」とは?

過払金とは、過去に払いすぎていた利息のことです。過払金が発生している場合、その返還を請求するための手続きが必要です。過払金が返還されれば、そのお金を返済に充てることもできるため、同時に手続きを行う方もいらっしゃいます。過払金の返還手続きにかかる報酬金は、回収した金額の20%以下が上限(訴訟の場合は25%以下)とされています。過払金の回収額が大きければ、その分報酬金も高くなりますので、事前に報酬体系を確認しておくと安心です。

これらの報酬金は、通常、任意整理が完了した際に一括で支払う形になりますが、分割払いにも対応している事務所が多いです。そのため、もし費用面で不安がある場合は、事務所に相談して分割払いを提案することもできます。なお、過払い金返還請求には時効があるため、お早めの対応をおすすめします。

報酬金の金額や支払い方法について、契約書でしっかりと確認し、理解してから手続きを進めることが重要です。費用に関する不明点や疑問点があれば、必ず事前に確認しておきましょう。

任意整理を「しない」リスクとは?

任意整理は、借金問題を解決するための有効な手段ですが、費用がかかることを恐れて手続きを避けてしまう方もいらっしゃいます。家族や会社に知られたくない、と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、費用や家族を理由に手続きを遅らせたり放置したりすると、後々もっと大きな問題に発展する可能性があります。ここでは、任意整理の費用に対する不安を抱える方に向けて、手続きをしない場合のリスクについて説明します。

1. 借金が増える

任意整理は、借金を減額したり、返済スケジュールを見直したりする手続きです。手続きを避けて放置しておくと、返済が進まないため、利息や遅延損害金が積み重なり、借金がどんどん増えてしまう可能性があります。最初は少額だった借金が、手続きをしないことで、数年後には取り返しのつかない額に膨れ上がることもあります。

2. 債権者からの取り立てが厳しくなる

任意整理をせずに放置しておくと、債権者からの取り立てが厳しくなります。最初は電話や郵便での催促が続くだけかもしれませんが、放置すればするほど、取り立てがエスカレートし、最終的には裁判を起こされたり、差押に発展するリスクも高まります。このような状況になる前に、早めに手続きを始めることが重要です。

3. 信用情報に傷がつく

借金問題を長期間放置していると、さらに信用情報に傷がついてしまうことがあります。クレジットカードの利用停止や、今後の借入ができなくなるだけでなく、住宅ローンや車のローンを組むことが難しくなる可能性もあります。任意整理を行うことで、一定期間後に信用情報が改善されることがありますが、放置していると信用情報への影響は長引くことになりかねません。

4. 結果的に破産を選ばざるを得なくなる

任意整理は、破産手続きに比べて費用が少なく、手続きもスムーズに進みます。しかし、手続きを遅らせると、最終手段である破産手続きを選ばざるを得なくなるケースもあります。破産手続きは任意整理よりも費用がかかるだけでなく、任意整理とは違い、財産を失うリスクも伴います。早めに任意整理を進めることで、そういった事態を回避することができます。

5. 精神的な負担が増す

借金問題は、放置しておくことで精神的な負担がどんどん大きくなります。特に、すでに滞納がある場合は、督促や取り立て、返済ができないことへの罪悪感が積もり、日常生活にも悪影響を及ぼします。任意整理を早めに進めることで、負担を軽減し、心の安定を取り戻すことができます。

任意整理を恐れて手続きを先延ばしにすることは、かえって大きなリスクを招く結果になります。借金の増加、取り立ての強化、信用情報の悪化など、多くのデメリットが待っています。費用がかかることは確かですが、早期に手続きを始めることで、最終的に支払うべき金額を減らしたり、心の負担を軽減することができます。任意整理を検討している場合は、ぜひ一度専門家に相談し、アドバイスを受けることをおすすめします。

まとめ

任意整理を検討している方にとって、費用の面での不安は避けて通れません。特に、「費用が払えない」「一括での支払が難しい」と感じる方も多いかと思います。しかし、任意整理を進めるためには、弁護士や司法書士への費用が発生しますので、その内訳と支払い方法をしっかりと把握しておくことが重要です。

任意整理の費用は、1社あたり5万円~15万円程度が相場です。この費用には着手金、報酬金、実費などを含みます。

実際に、任意整理の費用が払えない場合でも、いくつかの対処法があります。

任意整理の費用が払えない場合の対処法

・分割払いの提案
任意整理の費用を一括で支払うことが難しい場合でも、多くの法律事務所では分割払いに対応しています。分割回数や支払い額については、事前に相談し、無理のない範囲で支払方法を決定できます。
・費用の減額や柔軟な対応の相談
依頼者の経済状況によっては、費用の一部減額や柔軟な支払方法に応じてもらえる場合もあります。ただし、費用の大幅な減額や無料対応は、業界ガイドラインにより制限されているため、必ずしも希望通りになるとは限りません。
・法テラスの利用
経済的に困窮している場合は、法テラス(日本司法支援センター)の法律扶助制度を利用することで、弁護士・司法書士費用の立替えや分割払いが可能です。収入や資産に一定の基準がありますが、費用面で不安がある方は積極的に相談してみましょう。
・クレジットカードやローンの利用について
一部の事務所ではクレジットカード払いに対応している場合もありますが、債務整理の進行状況やカード会社の規約によって利用できないことも多いです。また、新たなローンやリースを利用して費用を捻出することは、返済負担を増やす可能性が高いため、慎重に検討し、専門家と相談のうえ判断してください。
・支払い猶予の交渉
特定の事情がある場合、事務所によっては一時的な支払い猶予を提供してくれる場合があります。支払が難しい時期については、まずは相談してみましょう。

アヴァンス法務事務所では、東京や大阪のみならず、全国からお金の悩みについてのご相談を無料で受付しています。まずはお早めにご相談ください。

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