2024.07.22
債務整理
債務整理をするとスマートフォンや携帯電話は使えなくなるの?
任意整理などの債務整理をした後、スマホや携帯電話は使えるのでしょうか。契約はどうなるのでしょうか。
借金問題のご相談をお聞きしている中で、「債務整理をすると携帯電話は使えなくなるのでしょうか?」というご質問を時々いただきます。機種代金やキャリア決済の利用により、携帯料金が高額になっているケースも多いため、このようなご質問が増えてきました。
この記事では、債務整理後の携帯電話の契約や注意点、その対処法を解説します。
今ではスマホを含め携帯電話は、日常生活に必要不可欠なものです。使えなくなる不安と、生活への影響も大きいかと思います。そこで今回は、債務整理と携帯電話の関係について解説していきます。
携帯料金の滞納や、機種本体の代金が残っている場合は注意が必要
機種本体の代金の支払いもすべて終わっていて、携帯料金の滞納もなければ、債務整理の方法にかかわらず携帯電話の契約への影響はありません。現在お使いの携帯やスマホをそのまま使えますし、機種変更、キャリアの乗り換えなどの契約にも影響はありません。
しかし、逆に
・携帯料金を滞納している
・機種代金の支払いが残っている
このような場合に携帯電話を債務整理の手続きに含めると強制解約になる可能性があります。
携帯料金を滞納している場合
携帯料金を滞納している場合、サービスを提供している会社によっては一時的にサービスが強制的に停止されたり、制限されたりすることがあります。債務整理を検討する時点で、お金に余裕がなく、すでに何か制限がある状態かもしれません。しかし、債務整理を通じて適切に対応を行うことで、サービスの継続や再開が可能になる場合もあります。
まず、携帯料金の滞納がある場合、債務整理の対象に含めることができます。
債務整理をすることによって、携帯電話料金の滞納を含む全ての債務に対して計画的な返済が可能となります。その目的は、適切な返済額の設定や返済期間の調整が含まれ、債務者の負担を減らすことです。しかし、返済計画の中に組み込むことができるからこそ、携帯電話を債務整理の手続きに含めると強制解約になる可能性があります。借金全体としての返済に余裕は生まれますが、逆にそのことが理由で携帯電話を利用し続けることが難しくなるかもしれません。注意が必要です。
携帯料金を滞納している場合は、基本的にまずは完済されることをおすすめします。
機種本体の代金支払いが残っている場合
債務整理を行う際、携帯電話の機種本体の代金支払いが残っている場合、どのような影響があるのでしょうか?
債務整理にはいくつかの方法がありますが、携帯電話の機種代金は通常、分割での購入が多いため、これがどのように扱われるかは、選択した債務整理の方法によって異なります。例えば、個人再生や自己破産を選択すると、携帯電話の機種代も他の債務と同様に扱われます。個人再生では、返済額が大幅に減少する可能性があり、自己破産の場合は機種代金の支払義務が免除されることがあります。
ただし、これらの手続きにはそれぞれリスクとデメリットが存在し、債務整理を行うと、携帯電話の利用契約が解約され、電話番号が失われる可能性も考慮する必要があります。
特に自己破産を行った場合は、信用情報に大きく影響し、新たな携帯電話契約が困難になることがあります。
スマホや携帯電話の機種代金を分割払いで購入していて、残高が残っている方も多いのではないでしょうか。債務整理を考えている場合は、どの方法が自分の状況に最適か、専門家に相談し、携帯電話の契約内容も含めて検討することが重要です。
債務整理の手続きの中で、任意整理を選択した場合、残っている機種代金の支払い義務自体は消えませんが、通信会社と直接交渉して月々の支払い額を減額することが可能です。
「債務整理をすると携帯電話は持てなくなるってこと?」と不安になるかもしれませんが、【任意整理】という方法を選ぶことで、手続き後もスマホや携帯電話をそのまま使い続けることが可能です。
債務整理と携帯電話について
債務整理には【任意整理】【個人再生】【自己破産】があります。
この中の任意整理は裁判所を通さないため、個人再生や自己破産に比べて柔軟な対応が可能です。
個人再生とは?
個人再生とは、多額の借金がある個人が法的な手続きを通じて借金を減額し、新たな返済計画で経済的な再スタートを切るための方法です。この手続きは、主に裁判所を介して行われ、適用されることで借金の総額を大幅に減少させることが可能です。
個人再生を申し立てると、まず借金の総額を見直します。例えば、借金総額が大きすぎて返済が不可能な場合、その額を減らしてもらえることがあります。通常、住宅ローンを除く借金を原則として最大90%まで減額できますが、その条件や割合は個々の状況によって異なります。
手続き中は、借金の利息が停止し、返済計画に基づいて3から5年間で借金を返済します。この計画は裁判所が承認し、その後は定められた額を返済することになります。個人再生を利用することで、自己破産ほど厳しい制約を受けずに、例えば自宅を手放さずに済む場合もあります。
個人再生手続きと携帯電話
個人再生手続きを行うと、多くの方が気になるのが携帯電話の契約にどのような影響があるのか、ということです。個人再生手続きでは、債務を整理しながら日常生活に必要なサービスは継続することが一般的ですが、携帯電話契約についてはいくつか注意が必要です。
まず、個人再生を申立てすると、信用情報にその記録が登録されます。これにより、新たに携帯電話の契約を行う際や、現在の契約を新しいプランに変更しようとした際に影響が出るはずです。審査が通りにくくなったり、契約時にデポジット(保証金)を要求されるケースもあります。
すでに契約している携帯電話サービスがある場合、その契約を継続することは通常可能です。支払いを滞らせない限り、サービスが停止されることはありません。重要なのは、月々の料金の支払いを確実に行うことです。
しかし、機種の代金を分割で支払っている場合は、支払いの残り分を債務整理に含めなければならず、その場合は携帯電話の使用が継続できない可能性があります。
個人再生手続き中でも、携帯電話は生活に不可欠なツールです。もし新規契約やプラン変更が難しい場合は、プリペイド式の携帯電話や、信用情報の影響を受けにくいサービスプランの選択も一つの解決策となります。
自己破産とは?
自己破産とは、個人が抱える借金の返済が困難な状況に陥った際に、裁判所を通じて借金を免除してもらう法的な手続きです。この手続きを利用することで、借金からの解放を目指すことができます。自己破産の影響については、次のようなものがあります。
・信用情報機関に登録される: 自己破産の手続きを行うと、信用情報機関に登録されます。そのため、新規のクレジットカードやローンの審査通過が難しくなることがあります。
・資産の処分: 自己破産の場合、財産の処分を求められることがあります。
・破産者の家族にも影響があることがある: 保証人や連帯保証人になっている家族は、負担を背負うことになる場合があります。
自己破産を申し立てる場合、まずは弁護士や司法書士などの専門家に相談し、自分の資産や借金の状況を正確に把握する必要があります。その上で、裁判所に自己破産の申し立てを行い、手続きを進めます。
裁判所は申し立てを受けた後、申請者の資産を調査し、必要に応じて資産の売却を行います。その結果、申請者の財産から返済できる借金は返済され、残りの借金については免責という形で解消されます。ただし、免責不許可事由に該当する場合、免責が認められないこともあります
自己破産手続きと携帯電話
自己破産手続きを進める場合、携帯電話契約にどのような影響があるでしょうか。自己破産をすると、借金を免除される代わりに、一定期間新しいクレジット契約を結ぶことが困難になる場合があり、携帯電話契約についても注意が必要です。
破産手続きの申請をすると、クレジットカードでの新規契約や高価な機種の分割払いが難しくなることがあります。これは、自己破産を行うと信用情報に記録され、携帯電話会社が新規契約や機種変更の信用審査を通過するのが難しくなるためです。
しかし、全ての携帯電話サービスの利用が不可能になるわけではありません。プリペイド式や格安SIMの携帯電話、デビットカードでの支払いなど、代わりになる方法があります。
任意整理を選択することで携帯電話やスマホの強制解約を避けることが可能
任意整理とは、多額の借金がある場合に利用できる債務整理の方法の一つです。この手続きでは、弁護士や司法書士などの専門家が債務者の代理として直接債権者と交渉を行い、借金の金額や返済条件を見直します。借金の督促も、止めることができます。
具体的には、借金の利息をカットする、返済期間を延ばすことが期待されます。このようにして、毎月の返済額を債務者が支払い可能な範囲内に調整し、経済的な再生を支援します。
任意整理の最大のメリットは、裁判所を通さないため手続きが比較的迅速で、費用も抑えられる点です。また、家や車などの大切な資産を手放さずに済む場合が多いです。
任意整理のメリットとデメリット
任意整理には、メリットとデメリットがあります。
まず、メリットは以下の通りです。
・債務者と債権者間で話し合いができる
・専門家のアドバイスを受けられる
・家族や職場にバレずに借金問題を解決できる
・返済額の軽減や過払い金の返還が可能
一方で、デメリットも存在します。
・信用情報に記録が残ること
・債権者との交渉が難しい場合がある
・費用がかかること(弁護士や司法書士の報酬)
任意整理の特徴と流れ
任意整理の特徴の一つに、「手続きを行う債務」と「行わない債務」を「選べる」という点があります。つまり、携帯の機種代金が残っていても、任意整理の手続きに含めなければそのまま携帯電話を使うことが可能です。
また、任意整理には他にもこのような特徴があります。
・月々の返済の負担を減らすことが可能
・家族や職場に内緒で手続きを進められる
・必要な書類が少なく手続きに係る負担が少ない
任意整理はクレジットカード会社や消費者金融などの金融会社と直接、将来の利息のカットと分割回数を交渉します。これにより、月々の返済額を減らすことが可能です。概ね元金のみを60回分割で返済していくことになります。
このように、任意整理は柔軟な対応が可能で、お客様の作業の負担も少ないです。そのため、当事務所にご依頼いただくお客様の約8割以上の方が任意整理を選択されます。このことから、一般には「債務整理=任意整理」と考えられているかもしれません。
携帯料金を任意整理の手続きに含めたほうがいい場合もある
携帯電話は生活する上で欠かせません。できれば任意整理の手続きに含めず、そのまま利用したい方も多いでしょう。しかし、場合によっては任意整理の手続きに含めたほうがいいケースもあります。
それは、携帯料金の請求が20万円、30万円を超えるなど、高額になっている場合です。ゲーム課金やキャリア決済などで高額な請求が発生してしまった、というご相談が最近増えています。
もしも、この請求金額が払えないのであれば任意整理の手続きに含めたほうがいいでしょう。このまま携帯料金を払えずに滞納してしまうと、だいたい1~2ヶ月で利用停止になり、そこから2ヶ月程度で強制解約になることが多いです。
さらに、15%程度の遅延利息が加算されます。この利率はキャッシングやカードローンと同等の利率で、このまま放置してしまうと借金が増えていくだけですし、裁判を起こされて給与や財産を差し押さえられるリスクもあります。
携帯料金の支払いを滞ったままにしていると、いずれは強制解約になります。任意整理をして返済の負担を軽くする方が現実的ではないでしょうか。
債務整理の方法について判断がつかず、ご心配な方はお早めにアヴァンス法務事務所にご相談ください。当事務所では、それぞれの事例に合った、効果的な方法を提案させていただきます。
債務整理後、一定期間は機種本体の分割購入が難しくなります
債務整理と携帯電話の契約に関して、ご注意いただきたいポイントがあります。それは、債務整理をしてから一定期間はスマホや携帯電話の分割購入が難しくなることです。では、なぜ分割購入が難しくなるのか解説していきましょう。
分割払いが難しくなる理由
分割払いが難しくなる理由はいくつかありますが、主なものは信用情報の悪化、滞納や延滞の繰り返し、借金や債務の総額が増えすぎることです。
まず、信用情報機関に登録された信用情報が悪化すると、金融機関からの借入やクレジットカードの審査が厳しくなり、分割払いができなくなることがあります。信用情報悪化の原因としては、過去の未払いや延滞、債務整理や破産手続きが挙げられます。
次に、滞納や延滞が繰り返されると、信用情報にも影響を及ぼし、分割払いが難しくなることがあります。また、滞納や延滞が続くと、利息や遅延損害金が発生し、支払い負担が増えるため、分割払いが難しくなることもあります。
借金や債務の総額が増えすぎて分割払いが難しくなると、そのためにまた借金が増え、毎月の返済額が負担になり、さらなる借り入れが必要となることがあります。この結果、借金の返済が厳しくなり、結果として分割払いが難しくなることがあります。
このように、信用情報の悪化や滞納・延滞の繰り返し、借金の総額が増えすぎることが、分割払いが難しくなる主な理由となっています。
ブラックリストと機種代金
機種代金の分割購入ができる、できないには信用情報が関係しています。債務整理をするとCICなどの信用情報機関に事故情報が登録され、新しくクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりと言った信用取引が難しくなります(俗に言うブラックリストの状態)。
機種代金の分割購入も信用取引にあたるため、分割購入の審査に通らない可能性が出てきます。ただし、事故情報は一生残るわけではありません。債務整理をしてから概ね5年~10年程度でこのブラックリストが削除されますので、その後でしたら携帯の分割購入が可能になります。ご安心ください。
また、機種代金を一括払いで購入する場合は問題ありません。比較的価格が安い機種を選ぶ、SIMフリーの中古携帯を探すなど、一括で払える価格帯のものを見つければ新しい携帯電話を購入することが可能です。
任意整理後の携帯契約の審査基準
任意整理後の携帯契約に対する審査基準は、通常と同様ですが、信用情報が影響を受けることがあります。まず、過去の契約状況や支払い遅延、登録されているブラックリスト情報を確認します。
任意整理による信用情報の記録があっても、返済状況が良好で、家族や友人からの保証人がつけば、審査に通過しやすくなることがあります。
また、雇用状況や勤続年数、年収も審査基準に影響します。安定した収入を得ていることが、契約に有利に働くことが多いです。
任意整理後でも正確な返済計画が立っていれば、金融機関からの信用回復が期待できます。その場合、携帯電話会社も契約継続を検討してくれることがあります。
審査基準は、携帯電話会社や契約プランによって異なりますが、任意整理後でも適切な手続きを行い、信用情報を回復させる努力を続ければ、携帯契約の更新や新規契約が可能になることがあります。
端末の分割払いができない場合の対処法
任意整理後に端末の分割払いができない場合の対処法として、以下の方法があります。
・端末を一括で購入すること。ただし、予算を立てて無理のない範囲で購入する。
・オンラインショップや中古品を購入することで、費用を抑えることが可能。
・家族や友人から端末を譲り受けること。
・料金プランを見直し、端末代金を抑えるプランに変更すること。
これらの方法を試すことで、任意整理後もスムーズに端末の利用ができるようになります。
任意整理後の携帯契約・スマホ機種変更のコツ
任意整理後の携帯契約やスマホ機種変更には、いくつかのポイントがあります。まず、信用情報に影響を受けるため、新規契約や分割払いが難しくなります。そこで、以下の方法を試してみましょう。
・家族契約や法人契約を利用
・一括払いで機種変更
・SIMフリー端末の購入
家族や会社に協力を仰ぎ、家族契約や法人契約を利用することで、審査を通過しやすくなります。また、一括払いで機種変更することで、分割払いが難しい状況でも新しいスマホが手に入ります。SIMフリー端末を購入すれば、縛りの少ない契約が可能です。
家族名義でスマホを購入する方法
家族名義でスマホを購入する場合、まずは家族全員で利用できるキャリアを選びます。次に、家族割やグループ割のプランがあるかどうかを確認して、一番お得なプランを選択します。
そして、契約する際に、契約者として家族の代表者を決め、その名義で契約を進めます。任意で名義を変更できるキャリアもあるので、運営や対応に問題がないか確認しましょう。
また、家族名義で契約する場合、端末購入時の支払い方法も慎重に検討します。分割払いや一括払い等、家族全員が納得できる方法を選んでください。ただし、信用状態や過去の滞納履歴なども考慮されることがあるため、審査や手続きには注意が必要です。
家族名義でスマホを購入するメリットは、通信費用や端末代金の割引が受けられることや、家族でのデータ通信量の共有が可能になることです。デメリットとしては、家族全員の支払いが遅れると信用に影響を受ける可能性がある点です。
現金一括払いでスマホを購入する方法
現金一括払いでスマホを購入する場合、まずは購入したい端末の価格やキャリアを調べます。そして、キャリアのショップや家電量販店、インターネットでの購入方法を比較検討します。
次に、端末の在庫状況や購入方法に応じた割引やキャンペーンを確認し、最もお得な方法で購入できるようにします。また、端末を購入する際は、メーカーやキャリアの保証やアフターサービスも確認しておくことが大切です。
現金一括払いでスマホを購入するメリットは、端末代金の支払いが一度に済むため、月々の支払い負担が軽減されることです。また、ローンや分割払いと違い、金利や手数料がかからないことも大きな利点です。デメリットは、一度に大きな出費が必要になることで、家計への影響がある点です。
比較的安価な機種を選ぶポイント
比較的安価なスマホ機種を選ぶ時のポイントと注意点を以下のようにまとめました。
・性能と価格のバランスが良い機種を選びます。高性能な機種ほど価格が高い傾向がありますが、ユーザーのニーズに合わせて、適切な性能を持つ機種を選ぶことが大切です。
・OSの最新バージョンに対応している機種を選びます。OSが古い機種はアプリやセキュリティの対応が難しくなることがありますので、最新のOSに対応した機種を選ぶことをおすすめします。
・サポートやアフターサービスが充実している機種を選びます。端末のトラブルや故障があった場合、サポートが手厚い機種であれば、安心して使用できます。
最後に、口コミや評判を確認して、実際のユーザーの意見を参考に機種選びを行いましょう。以上のポイントを踏まえた上で、お得なキャンペーンや割引を活用しながら、より賢い機種選びを行ってください。
任意整理後の携帯キャリアの選び方
信用情報が変更されるため、携帯キャリア各社の審査が厳しい場合があります。そのため、利用可能なキャリアやプランを把握しましょう。また、事務所や弁護士に相談することで、適切な選択肢を提示されることもあります。
次に、端末の購入方法に注意してください。分割払いやローンを利用することが難しくなるため、一括払いが良い選択肢になります。
さらに、デメリットがあるからと言って、無計画に携帯会社を変更するのは避けましょう。運営情報や料金プランを比較し、最も合った会社を選ぶことが大切です。
各キャリアの対応を比較
スマホを購入する際の審査対応は、キャリアごとに異なります。以下に、主要なキャリアの対応を比較してみました。
・ドコモ:審査が比較的緩やかで、任意整理中でも審査に通りやすいとされています。また、一括払いや頭金を多くすることで審査を通過する可能性が高まります。
・ソフトバンク:審査が厳しいと言われていますが、ローンを組まずに端末代金を一括払いすることで審査を受けずに購入が可能です。
・au:審査が厳しいとされており、任意整理中の場合は審査に通りにくいと言われています。しかし、回線契約のみを行い端末は別途購入することで対処できます。
上記のように、各キャリアの審査基準や対応は異なりますので、自分の状況に合ったキャリアを選択しましょう。
任意整理後は携帯料金の支払方法にご注意ください。
クレジットカードで支払っている場合
債務整理の手続きをしたクレジットカードは強制解約になるため、使えなくなります。また、手続きをしなかったクレジットカードも更新の時期など、金融会社が信用情報を確認したタイミングで使えなくなることが多いです。そのため、クレジットカードが止まったことに気づかず、うっかり携帯料金を滞納してしまわないようにご注意ください。
銀行引き落としで支払っている場合
銀行からの借入に対して債務整理をすると、その銀行口座は一時的に凍結されます。そのため、携帯料金の引き落としに使用している場合は別の口座を指定するか、支払い方法を変更しておきましょう。
任意整理後の携帯料金の支払い方法
任意整理後の携帯料金の支払い方法にはいくつかの選択肢があります。まず、クレジットカードを利用した支払いが難しくなるため、代金引換や銀行引落しを選んで支払いが一般的です。具体的な方法としては以下の通りです。
・銀行口座からの自動引落し
・コンビニエンスストアでの支払い
・インターネットバンキングや郵便局での振込
任意整理後も携帯料金の滞納を避けるために、引き落とし日や支払い方法をしっかり把握しましょう。遅延してしまった場合は、速やかに遅延金を含めた料金を支払い、信用情報の悪化を防ぎましょう。
また、携帯電話会社に事情を説明し、支払い計画を立てることも可能です。その際、返済計画と並行して携帯料金を無理なく支払える方法を選択しましょう。前向きな気持ちで対応すれば、安心して携帯電話を利用できるでしょう。
クレジットカード払い以外の支払方法
クレジットカード払い以外にも、さまざまな支払い方法があります。
まず、デビットカードを利用した支払いが挙げられます。それは、口座から直接引き落としとなるので、支払いが確実になります。
次に、銀行振込や郵便局の振替も安全かつ確実な方法です。ただし、手数料がかかる場合がありますので、注意が必要です。
また、コンビニエンスストアでの支払いも便利です。手数料が無料の場合もあり、いつでも手軽に利用できます。
電子マネーも一つの選択肢で、銀行口座と連携させてチャージすることができます。これにより、現金を持ち歩かずに済むのが魅力です。
キャッシュレスアプリを利用した支払いも増えています。スマホで簡単に決済ができて、ポイントも貯まるのが特徴です。
携帯利用料金の延滞・滞納を避ける方法
携帯利用料金の延滞・滞納を避けるための方法はいくつかあります。まず、スマホの料金プランを見直し、自分に合ったプランに変更することです。無駄なオプションや、通信量が多すぎるプランは、適切に見直すことで節約が可能です。
次に、支払い方法を見直すことも有効です。クレジットカードや口座振替での支払いに変更することで、支払い忘れを防ぎ、滞納のリスクを減らすことができます。債務整理をした場合には、対象となったクレジットカードや銀行口座が使えないこともあるため、あらかじめ変更しておくなどの注意が必要です。
また、端末代金の分割払いを一括払いに変更することも検討しましょう。一括払いの場合、利息がかからず、総支払額が減ることがあります。これにより、毎月の支払い負担が軽減され、滞納を防ぐことができます。
家族や友人との通話やメッセージのやり取りに無料通話アプリを活用することもおすすめです。通話料金やメッセージ料金を節約することができ、滞納を未然に防ぐことができるでしょう。
まとめ
スマホや携帯電話を残したまま借金問題を解決するには、任意整理を選択する必要があります。しかし、希望すれば誰でもできる訳ではありません。
任意整理は手続き後の返済額で返済を続けられる見込みが無ければ行うことができません。任意整理の減額幅では借金問題の解決が難しい場合は、より減額幅の大きい個人再生や自己破産を検討することになります。
しかし、個人再生と自己破産の場合は全ての債務を手続きの対象にしなくてはいけないため、携帯電話を手放す可能性が出てきます。これを回避するには、少しでも借金の金額が少ないうちに認定司法書士や弁護士に相談し、解決を図ることが重要です。
任意整理で解決したいなら、早めの行動がポイントです。
債務整理を行った後は、スマホや携帯電話の契約や機種変更にはいくつか注意が必要です。
まず、債務整理をすると、信用情報機関に記録されます。これにより、新たにクレジット契約を結ぶことや、分割払いの新規契約が困難になることがあります。したがって、新しいスマホや携帯電話の契約をクレジットで結ぶ場合や、新規の分割払いを利用して機種変更を行う場合、契約が拒否される可能性があります。
しかし、プリペイド式の携帯電話を使用する場合は、利用を続けることができます。既存の契約の継続は、任意整理以外の債務整理の方法では難しい可能性が高いかもしれません。新しい機種に変更したいときは、契約時に全額を一括で支払うことができれば、変更することも可能です。
債務整理後にスマホや携帯電話の契約を考える場合は、注意点として以下のようなものがあります。
1. 信用情報の影響を事前に確認し、どの程度のサービスが受けられるかを把握しておくこと。
2. 契約を行う際は、必ずキャリアや販売店のスタッフに相談し、自分の状況を正直に説明する。
3. 分割払いではなく、一括払いでの購入を検討する。
任意整理は柔軟な対応が可能で、お客様の作業の負担も少ないです。そのため、当事務所にご依頼いただくお客様の約8割以上の方が任意整理を選択されます。しかし、そのためには早めの行動が欠かせません。
借金で悩んでいる方、債務整理をした後の携帯電話の利用について不安がある方は、お気軽にアヴァンス法務事務所へご相談ください。